広大な蓮池が広がる、宇治の隠れた名所「黄檗宗萬福寺」
こんにちは。
「おうばくしゅう まんぷくじ」
日本史を勉強していた学生のころから私の頭の中にいつの間にかインプットされていた単語
なんとなく語呂がいいからでしょうか。
お寺の名前なのに「まんぷく」という響きがおもしろくて印象に残っていたのかもしれません。
今回は京都府宇治市にある「黄檗宗萬福寺(おうばくしゅうまんぷくじ)」に行ってきました。
黄檗宗萬福寺へのアクセス
萬福寺(まんぷくじ)へは、JR京都駅からJR奈良線で7駅
「黄檗駅」で下車して、徒歩7,8分です。
京都からは40分ほどで行ける場所です。
京都駅が始発となるJR奈良線の沿線には京都の見どころがたくさんあります。
京都駅から1つ目が「東福寺駅」(東福寺の最寄り駅)
そのお隣が「稲荷駅」(伏見稲荷大社の最寄り駅)
今回行った「黄檗駅」のお隣が「宇治駅」(平等院の最寄り駅)
まとめて観光できるルートです。
萬福寺の見どころ
黄檗宗萬福寺は黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺です。
黄檗宗(おうばくしゅう)は禅宗の3つの宗派の1つ
禅宗の3つの宗派は「臨済宗(りんざいしゅう)」「曹洞宗(そうとうしゅう)」「黄檗宗(おうばくしゅう)」
臨済宗と曹洞宗は鎌倉時代に日本に入ってきましたが、黄檗宗は江戸時代です。
萬福寺には意外な見どころがありました。
蓮池です。
行ったのは午後だったので蓮の花は閉じてしまっていましたが、蓮の葉の鮮やかな緑が一面にぶわっと広がっていました。
蓮池はいろいろな場所で見てきましたが萬福寺の蓮池は今のところ私の中では一番かもしれません。
次は花が咲く時間帯に行ってみたいと思います。
静かな境内で布袋さんとご対面
蓮池の先にある門をくぐって境内へ
まっすぐ進むと「天王殿」があります。
ここには布袋さんの像(布袋尊像)がありました。
小さく真ん中に写っているのが黄金の布袋さんの像です。
近くで見ると意外に大きく迫力がありました。
中国風で特徴的なものがたくさんありました
禅宗はいずれも中国から入ってきたものですが萬福寺はいたるところが中国風の建築様式になっています。
これもまた萬福寺の面白い特徴だなぁと思いました。
(▲魚の形をした「かいぱん」時間を告げるために叩くもの。木魚の原型にもなったそうです。)
「巡照板(じゅんしょうばん)」
萬福寺ができて以来、朝4時と夜9時に木づちで3回打って、起床と消灯を告げるそうです。
謹白大衆(きんべだーちょん)
生死事大(せんすすーだ)
無常迅速(うーじゃんしんそ)
各宜醒覚(こーぎしんきょ)
慎勿放逸(しんうふぁんい)
と書かれています。
これを唱えながら朝晩、木づちで打つんだそうです。
謹んで大衆(修行僧)に申し上ぐ
生死は、事大にして、
無常は迅速なり
各々、醒覚(せいかく)して、
無為に、時を過ごさぬように
という意味だそうです。
改めてここは修行の場なんだということに気が付きました。
そして時間はすべての人に同じだけある。そして刻々と過ぎ去っていく。
その貴重な限られた時間をどう過ごしていくのか日々の大切さを知らせてもらいました。
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