ウェディングフォトグラファーの大切な役割について

こんにちは。
simplecameraにお越しいただきありがとうございます。
このサイトでは「写真撮影は難しく考えることなく楽しめばそれでいい」をコンセプトにカメラを持って出かけてきた場所や旅行の写真を紹介したり、写真の機材を紹介したりしています。

今回、初めてウェディングフォトを撮影する機会に恵まれました。
ウェディングフォトは新郎新婦やその親族にとってはとても大切な写真と思います。
その分、責任は大きく大変な撮影になるのですが以前からやってみたいことの1つでした。
そんな初めてのウェディングフォトを撮影するに当たって準備したこと、撮影してみての感想、反省点をこの記事で振り返ってみたいと思います。
これから知人に頼まれてウェディングフォトを撮影する方の参考になれば嬉しいです。


ウェディングフォトを撮影するに当たって事前に準備したこと

機材の準備

まずは機材の準備です。
私は部類の単焦点レンズ好きですので、手持ちの機材は単焦点レンズのみ(24mm,50mm,85mmの3種類)
手持ちの単焦点レンズを複数本持って付け替えながら撮影するのか?
それともカメラを2台持ちにして撮影するのか?
レンズを付け替えてるとシャッターチャンスを逃してしまうと思います。
カメラを2台持ちにするとどうしてもかさ張ってたくさんの参列者の間を縫って撮影することを考えると人やテーブルにカメラをぶつけてしまう心配があるなぁと思いました。

そこで今回私がとった方法は「ズームレンズをレンタルすること」でした。
使いたいレンズの条件は、広角から望遠(あるいは中望遠)までカバーできてF値が小さい(F値が小さいと背景をぼかしたきれいな写真が撮りやすい、暗い場所でもブレずに撮影しやすい)こと
選んだレンズは「NIKKOR Z 24-70mm F/2.8 S」でした。
購入すると30万円はするレンズです。

今回利用したのは「APEX RENTALS(アペックスレンタル)」です。
2泊3日でレンタル料は1万円強。2泊以上のレンタルだと店舗で受け取る方法の他に、郵送してもらう方法も選べます(往路の送料負担なし)。
返却時は送られてきたときのボックスを使ってコンビニから返送可能です。
送料は別途負担ですが、送り状も添付されていてとても使いやすかったです。

ウェディングフォトのイメージ作り

結婚式での写真撮影といえば、教会の前でのツーショット、集合写真、ケーキ入刀などの写真が思い浮かびます。
こうした写真も必要ですが、できれば主役である新郎新婦はもちろん、ゲストや親族のみなさんの自然な表情も撮影したい。
写真を見返すとその時の記憶や気持ちが蘇るような写真にしたい。
そこで、ウェディングフォトを撮影している方のサイトを参考にしてたくさんの写真を見たり、撮影のノウハウを研究しました。

参考にさせていたただいたサイトはナカザトさんが運営している「Lens」です。
「Lens」のナカザトさんは同じNikonユーザー
ということで以前からよく見させてもらっていたサイトです。
ウェディングフォトの撮り方の他、機材のレビュー、旅行先での写真などを紹介してくれていて見ていて楽しいサイトです。

タイムスケジュールの把握と新郎新婦との打ち合わせ

結婚式や披露宴はいろんなイベントのタイムスケジュールが組まれています。
こうしたイベントがどのタイミングで行われるのか、その際の新郎新婦の会場内での動線はどうなっているのか。
新郎新婦からタイムスケジュールを送ってもらって大きな流れを把握しました。
また、スケジュールには出ていない細かい点は事前に新郎新婦と打ち合わせをリモートで行いました。
ここではサプライズも含めてすべて教えてもらいました。
せっかくのサプライズですが、把握していないとその瞬間を逃してしまいますので遠慮なく聴かせていただきました。
ただし、聴き出したサプライズは「新郎新婦からゲストに対してのもの」。
「新郎から新婦へのサプライズ」は決して聴きませんでした。

当日の心構えについて

準備が終わっていよいよ本番
撮影するに当たって気を付けていた点です。

準備の様子も含めていろんな場面を撮影しておく

結婚式の主役は新郎新婦ですが、お二人が見ることができない場面も後日写真で伝えたいという気持ちで、できるだけいろんな場面を撮影しておきました。
そのためには少し早めに会場に入ること。
スタート前に抑えておくとよいと思ったことは次のとおりです。

  1. 新郎新婦の支度の状況を撮影する※タイミングは式場のスタッフに伝えておくと声を掛けてもらえると思います。
  2. 式場のスタッフの準備の状況を撮影する
  3. 会場の小物やテーブルセットを撮影する
  4. 順次会場に来るゲストや受付の様子を撮影する

タイムスケジュールに沿って主役を中心に撮影する

いよいよ式がスタート
式がスタートすればタイムスケジュールに沿って主役である新郎新婦を中心に撮影します。
ここでは遠慮なくとにかくたくさん撮影しました。
スケジュールを把握しておくと次の動きに合わせてあらかじめ撮影場所に移ることができたのでよかったです。

司会者の方に紹介してもらう※可能であれば

ここは可能であればというものですが、司会者の方に本日のカメラマンとして会場で紹介してもらう機会があるといいと思います。
カメラを持っていればカメラマンだと認識されると思いますが、どこの誰なのか、新郎新婦とどのような関係なのかがわかるとゲストのみなさんも安心できるのではないかと思います。
今回の式では事前にお願いしていたのではないのですが、司会者の方のお取り計らいで、私のことを紹介していただけました。
これが結果としてこの後の撮影のしやすさに大きく影響したと思います。

新郎新婦中のお色直し中はゲストの撮影

披露宴では新郎新婦が中座する場面があります。
このときはゲストを中心に撮影させてもらいます。
これも新郎新婦が見ることができない場面だと思いますので重要なポイントだと思います。
撮影に当たっては会場を見回してお話が盛り上がっている場所が必ずありますのでまずはそちらに。
こちらから声を掛けるよりは、お話している状況を撮影していくことが自然な表情を撮影させてもらえると思います。
このときには司会者の方から紹介していただいていたので、私がテーブルに伺うとお話を中断して歓迎してもらえるという嬉しい反応もありました。

サンクスビデオなどの映像の上映中は表情に注目する

新郎新婦の紹介やサンクスビデオ、友人からのメッセージビデオの上映がある場合は映像を見ている新郎新婦やゲストの表情に注目して撮影していきました。
手を叩いて笑ったり、隣の席の人と手を取り合ったり、感動で涙したり、いろんな表情が出てくるのがこのタイミングだと思います。
これも新郎新婦がゲストの反応をひとりひとり見ることができないので大切な撮影の1つだと思います。

たとえ間違っても決して無理はしない

撮影のポジショニングを間違うこともあります。
でもそのときに焦って会場内を移動しないことも大事だと思います。
焦ってで人にぶつかったり、テーブルのものを落としたりすると式が台無しです。
ポジショニングを誤った際には秒であきらめ、とにかくそのポジションから撮影するようベストを尽くすのがよいと思います。

初めてのウェディングフォト、反省点と今後のこと

今回の撮影を振り返ってみての反省点です。
今回はレンズを24-70mmのF2.8という万能ズームレンズを使いました。
基本的にはこの選択でよかったと思います。
会場全体を撮影したいときには24mm側で撮影し、人物をクローズアップしたいときには70mm側で撮影する。
これをレンズ交換なしでできるのがよかったです。
ただ、映像の上映の際には会場全体が暗くなります。
このときはF値を最小にし、iso感度をできるだけ上げてシャッタースピードを速くしてブレないように撮影したのですが、限界がありました。
ブレブレの写真を量産してしまいました。。
交換レンズを用意してこのときだけでもF1.4かF1.8の単焦点レンズを1本用意しておけばよかったと反省しています。

ウェディングフォトを撮影するということ

ウェディングフォトを撮影することを経験して思ったことです。
今回を撮影して感じたことですが、ウェディングフォトの撮影者はその結婚式がどんな結婚式だったのか、最もよくわかるポジションにいる人ではないかということです。
当日の会場の準備の状況でスタッフのみなさんのお仕事を見ている
式が始まれば新郎新婦だけではなく、親族やゲストをくまなく回ってその様子を見ている
こうして参加した人の様子を見ているとその式にかかわったすべての人がその場を楽しんでいるのかどうかがとてもよくわかります。
撮影者はできあがった写真を新郎新婦の手元に届けます。
そしてこうした感想も新郎新婦に伝えてあげることも大切な仕事の1つではないかと思いました。





ミニマリスト/日本メンタルヘルス協会公認基礎カウンセラー/ 単焦点レンズ好き/使用カメラNikon Z6Ⅱ

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